大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

意思を確認し合うことの大切さについて

2019年05月20日

 ご安全に!

 今、企業にとって大きな課題の一つは、コミュニケーションについてではないでしょうか。これは企業に限らず、どんな組織でも難しい問題かもしれません。外に向けてのコミュニケーション、つまりお客様に対する絆やふれあいはもちろんですが、企業内での意思疎通の大切さを改めて考えさせられることがあります。 

 前回もお話ししましたが、当社ではただいま、2つの国家プロジェクトに参加しています。1つは「戦略的イノベーション創造プログラム:SIP2」、もう1つは「日本医療研究開発機構(AMED)」。この2つは国家プロジェクトでもあり、とても名誉なことでありますし、全社的な気運の高まりも見られます。

 しかし、実感として、担当している社員以外には、その重要性はなかなか伝わっていないのではないか、と感じることがあります。これはある意味仕方のないことかもしれません。なぜなら仕事の性格上、簡単には理解できないという事情もあることでしょう。しかし、難しいと感じるならば、逆にもっと積極的に質問や疑問をぶつけて欲しいと感じることがあります。また担当している社員も、もう少し理解しやすい言葉で他の社員に説明する工夫が必要だと思います。少々残念な気持ちがします。

 これは一つの例に過ぎませんし、当社を例に取ったのは、具体的なお話として考えてみたかったからです。おそらく、こうしたコミュニケーションの不足は今の日本を覆う大きな問題点であると思います。なぜ問題かと言えば、こうしたコミュニケーションに消極的で、控えめな態度というのは、会社や社会に対する無関心の現れではないかと危惧するからです。

 昔が全て良かったとは、もちろん思いませんが、少なくともコミュニケーションに関しては、とことん話すという態度があったように思います。あるいは、インターネットの普及がコミュニケーションの質を変化させたのかもしれません。しかし、それは言い訳だろうと私は思います。新しい時代には、新しい時代のコミュニケーションの方法があるはずです。

 インターネットを初め、コミュニケーションのためのインフラは、日進月歩で進化しています。しかし、これらはあくまでも、便利な道具です。道具に溺れるのではなく、しっかり人と人が意思を確認し合うことが大事な時代になってきたという気がします。

 例えば、仕事用のメールについても、思ったことだけ書いて送ればそれでもう全て伝わっているという錯覚を起こされているようなものが多いようです。メールを送ったら送信相手に声をかけて、言葉を交わして、お互い意見を交わすということが必要ではないでしょうか。

 こうしたことをもう一度考えていただければと思います。

ご安全に!どうもありがとうございました。