積層造形(SLM)Selective Laser Melting

積層造形とは

Selective Laser Melting

金属加工の可能性を拓く積層造形技術

積層造形は立体構造部材を作る技術です。各種の方法がありますが、当社は金属を溶かす熱源にレーザー光を採用した積層造形法(Selective Laser Melting:SLM)を導入しており、非常に複雑で微細構造のものづくりをスピーディに行う事が可能です。

粉末材料から製品試作までの一貫開発と生産

当社のSLMの最大の特徴は、ガスアトマイズ装置による独自の金属粉末材料の開発から、微細形状・構造の金属製品の試作まで一貫した体制で製品の試作・生産が可能です。また充実した検査装置により、試作品の評価を行う事ができます。

独自の粉末材料

アルゴンガスアトマイズ装置によりチタン材料を始め、各種金属の粉末製造が可能

アルゴンガスアトマイズ装置

3次元構造物の金属造形が可能なSLM

医療・航空分野などで求められる複材形状・構造部材の製作が可能なSLMを採用

EOS M290による金属造形

特性向上させる熱処理

材料の特性をさらに向上させる熱処理技術(HIP焼結炉)を採用。

HIP焼結炉

充実した検査装置による品質評価

各種の検査装置を用いて試作品を評価することが出来ます。

X線CT検査装置

SLMの積層造形手順

CAD上で、造形しようとする部品を数10μm間隔のスライス断面形状を作成し、その情報に従って散布した金属粉末の層上にレーザー光を走査させて金属粉末を溶融・凝固させます。その上に金属粉末を再び散布し、次のスライス断面形状に合わせてレーザー光を走査させて溶融・凝固層を積み重ねます。この事を繰り返して必要な3次元構造、形状物を製造します。

選択的レーザー融解法の流れ

図はクリックで拡大できます

選択的レーザー融解法の流れ

SLMの積層映像


EOS M290

軽合金、鋼鉄類から超合金、複合材まで、幅広い金属材料からモックアップや金型、最終製品までを3D造形できるシステムです。

造形領域
250W×250L×325H (mm)
レーザー
Yb-fiber laser 400w
積層厚
0.02~0.06mm (材料により異なります)
粉末材料
マルエージング鋼、ステンレス鋼、コバルトクロムモリブデン、チタン合金、ニッケル基超合金

メディカル棟

大阪冶金興業が長年にわたり培ってきた金属熱加工技術をベースに、医療・産業関連を中心とした新たな分野へと挑戦する研究開発のための専用棟です。