大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

心を一つにすることの大切さを思い起こす

2019年07月29日

 ご安全に!

 最近の風潮として、とても気になっていることがあります。
私の言うことは、あるいは現代的な考え方ではないかもしれません。少し考えが古いと思われるかもしれませんが、私はこれは普遍的な考えだと思っています。そして、これなくして、世の中も社会全体も会社経営すらも成立しないとさえ思っています。なんのことを言っているのか?

 とてもシンプルなことです。それはチームで取り組むことの重要性です。心を一つにすることの大切さです。家族的な絆といってもいいかもしれません。今、世の中は、そうしたことをないがしろにする風潮があるように思います。体はそこにあっても、心が離れている。そんな状態ではないか、と思わざる得ないことがしばしばあります。

 抽象的な議論をするよりも、当社の例でお話しします。
社是・社訓というのがあります。これは一見抽象的に見えたり、あるいは綺麗事に思えるかもしれません。しかし、社是・社訓には、その会社の企業文化の継承があります。そして生きた言葉がそこに託されているのです。言葉という形に託されて心が刻まれているのです。

 この言葉に込められた意味はこういうことです。つまり、社員をより幸福にするような、働き甲斐のある職場をみんなで作っていきましょう。そのためには、人間性を豊かにすることがとても大事ですよ、ということです。シンプルですが、とても深い内容です。「人間性を豊かにする」、という言葉は広すぎるかもしれませんが、大人として何を実行すべきか、という答えはそれぞれが思いつけるでしょう。

 しかし、残念なことに、単なる言葉として素通りして、その意味する内容まで配慮が行かないという現状があるようなのです。小さなことのようですが、その一つが、挨拶をしないことです。挨拶は、「人間性を豊かにする」ことの基本中の基本だと私は思います。ところが、その基本が軽く扱われているように感じられてならないのです。

 もしかしたら、挨拶をしましょうと、言葉で伝えなければならないのかもしれません。しかし、それでは「人間性を豊かに」ということから外れてしまいます。例に挙げたのは当社の社是の一文ですが、「人間性を豊かに」というのは普遍的な価値だと考えます。どうか、そのことを考えていただいて、挨拶をすることを一歩として、社員という家族が心を一つにすることの大切さを思い起こしていただけたらと思います。

 こうしたことは、当社の問題というよりも、世の中の風潮として蔓延しているのではないかということで、感想を述べさせていただきました。

ご安全に!ありがとうございました。