大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

8月15日に思うこと

2019年08月31日

 ご安全に!

 8月は本当に暑い日が続きました。その8月の真ん中である15日に「終戦の日」があります。
この8月15日は日本政府によって「戦没者を追悼し平和を祈念する日」と定められています。

 「平和を祈念する」のは、今の日本人にとってごく自然なことだと思います。誰にも異存はないでしょう。ところが、「戦没者を追悼」する心は、今の多くの日本人に薄らいでいるのではないでしょうか。

 これは悲しむべきことだと思います。なぜなら、戦没者の多くは、日本の未来のために犠牲になった方々です。言い換えるなら今の日本社会の繁栄や平和は、戦没者の犠牲の上に築かれたものと言えるでしょう。私たちは、戦没者に対して感謝と鎮魂の気持ちを、今一度思い起こす必要があるのではないでしょうか。

 こうした感謝や鎮魂という思いは、社会的な規範や教育によって押し付けられたものではなく、日本人の素朴な心としてあったものだと思います。その大切な心が、もし失われつつあるのであれば、今という時代は一人一人が幸せを感じにくい世の中になってきた、その証拠のように思われてなりません。

 あの戦争の是非を今の目から見て色々言うことは簡単ですが、その時代にはその時代の抜き差しならない必然性があったと思います。単純に否定も肯定もできない。しかし、感謝の気持ちを持つことは、それとは全く別の話です。今、皆さんがここにいるのは、誰かのおかげである、そしてそのことに感謝できるのは幸せなことである、ただそれだけのことです。

 戦争に参加され、生存された兵士の方々も、もうご高齢です。その多くはもう鬼籍に入られました。こうした方々への感謝の気持ちがなければ、今生きている私たちの意味も見えてこないと思います。

ご安全に!ありがとうございました。