大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

想定外の出来事が起こったとき

2019年09月06日

 ご安全に!

 経済学では、リスクとデインジャーを分けて考えるそうです。どちらも日本語では危険という意味ですね。専門外のことなので、正確には少し違うかもしれませんが、リスクとは、計測できる危険。つまりコントロールしたりマネジメントできるもの。そしてデインジャーとは想定外の危険のことだそうです。

 仕事をする上で、危険を回避するノウハウは蓄積され、リスクヘッジとして日々行われています。しかし、起こる確率は低くても、想定外のデインジャーはやってきます。例えば、神戸や東北の震災がそうであるように。問題は想定外の危険が起こった時どうするか?ということですね。想定外なので、マニュアルも経験も役に立たないわけです。こんな時に無力感に陥らずに、なんとか対処することが、本当の意味での知恵でしょう。

 ところで、予期せぬ危険が起こった時にどうするか、と同じくらい大切なことがあります。それは、起こった後でどうするかです。答えは一つだと思います。みんなで共有して、次の危険に対して知恵を磨くことです。たとえ、そうしたとしても、予期せぬ出来事は勃発するかもしれません。しかし、皆で学んで身につけた知恵があれば、新たな危険に対して安定した構えで対処可能なはずです。また日常的にも、危険に対する緊張感があると思います。これは、とても大きな自信につながります。

 危険に対して、受け身なままで情報共有もされなければ、人は不安を感じます。仕事上で起こった危険は、どの部署でも、どの個人にも起こる可能性があります。心構えとして万一に備えるためにも、仕事で起こった予期せぬ危険は、情報を開示して皆で知恵を出し合ってはいかがでしょうか。そういう風通しの良い組織が今は求められているように思います。

ご安全に!ありがとうございました。