大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

新しい時代にふさわしい100年企業を目指す企業づくり

2020年10月12日

 ご安全に!

 新型コロナによる影響で健康問題はもちろん、経済活動が停滞するなど世界的に厳しい状況が続く中、雇用問題が大きなテーマとなっています。まさに雇用を確保することは企業にとって大事な使命であると考えています。

 このような時代に、幸いに当社では本年度、例年以上に多くの新入社員を迎えることができました。これは企業の社会的な責任を果たすとともに、当社にとっても、また新入社員の皆さんにとっても、喜ばしい出来事であると思います。

 どうか先輩社員は新しく入社された方に対して今までの経験をわかりやすく、あわてることなくご教示いただき、双方ともに大阪冶金の社員として育っていただくことを心から願っております。

 我田引水になりますが、このように企業が存続してゆくためには、先輩社員と若手社員、そして新入社員が一丸となって、その企業の文化と言えるものを継承しながら、新しい組織として日々再生してゆくことが重要だと思います。

 と言うのも、どの企業もそうだと思いますが、かつて会社を起業した頃は、商品や製品もシンプルで、社員は仕事の全貌が理解し易かった。ところが、企業が実績を重ねるに従い、市場の要望に応えて製品は多様化し、技術の伝達や企業文化の伝承が困難になる傾向があるように思います。

 こうした傾向は、当社にとっても対岸の火事ではなく、切実な問題と認識しています。例えば、部門間において、微妙な意思疎通がおろそかになるなどその一例です。この小さなコミュニケーションの齟齬が、やがて大きな問題に発展するかもしれません。何より、同じ会社で、同じ志を持って働いているといった一体感が失われるのではないかと危惧します。この一体感は会社にとって、なによりも大切なことであると私は思います。

 では、具体的にどうすればいいか。おそらく企業によって、その対応はまちまちであると思います。当社でも独自の取り組みを行なっています。例えば、各部の壁を低くするために他部門を知るための研修を行ったり、出来るだけ専門用語ではなく誰にでもわかる言葉で報告書を作成し、全社的なコミュニケーションを円滑にすることなどを試みています。またメールはコミュニケーションの道具として優れていますが、それに頼りすぎないように、職場という環境を活かして直接会話するなど、臨機応変な切り替えが必要です。こうした意識を日々持つことでコミュニケーションの質を高めて行きたいと考えています。

 当社は来年80周年を迎えます。それを一つのキッカケとして会社のあり方を問い直す試みを検討しています。80周年は当社にとって、おめでたいことですが、それは通過点です。100年企業として考えるなら、あと20年。100年企業を目指すために、大阪冶金はどうあるべきか。こうした未来志向の発想で、今という時代を新たに切り開いてゆきたいと考えています。

ご安全に!