大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

部門間の壁を乗り越えて一つになる

2020年10月26日

 ご安全に!

 企業が実績を上げるに従って、各事業部や製品が一人歩きして、部門間や製品担当者ごとのサイロ化が起こることがあります。サイロとは、蛸壺のことです。つまり事業部ごとにどうしても蛸壺のように閉鎖的になる傾向があるのです。これは企業が発展する過程において、必ず起こる現象です。

 もちろん発展は喜ばしいことです。しかし、そこで問題になるのが、部門間のコミュニケーションに齟齬をきたすことです。社員のコミュニケーションの問題は避けて通れない大きなテーマですが、残念ながらそれは会議の回数を増やす事で解決するような話ではないと私は思います。

 当社においても、そのような状況がいつ起こるかもしれないと危機感を持っています。これは歴史が長く豊富な実績を残してきた企業ほど、陥り易い大きな問題ではないでしょうか。また社員も熱心であればあるほど、どうしても自分の持ち場にかかりきりになり、他のセクションとの交流や会話がおろそかになる傾向があると言えます。

 コミュニケーションの大切さは、このブログでも繰り返し申し上げてきました。簡単に解決できるテーマではないことは承知していますが、これを見過ごす事は企業として大きな失策を招くことになると考えています。ことにデジタル時代の到来とともにこれから事態はますます深刻になって行くでしょう。

 では具体的にどうしたらいいか? どの企業にも当てはまる妙案はありませんが、当社での取り組みをご紹介します。

 まず基本的なことから申し上げますと、メールでのやり取りはとても便利で効率がいいものですが、そこにも落とし穴があると私は感じています。つまりメールを送り終わったら、多くの場合それで一仕事終えたかのように完結している人が多いようです。コミュニケーションというのは相手に伝えることなので、メールを送っただけでは、会話になりません。直接会って確認するのが理想的ですが、それができない場合は、あとのフォローは必ずすることが大事だと思います。

 また、他の部門で何をやっているかを学ぼうという取り組みもしています。これは各部門が主催して見学会と仕事内容の説明をする試みです。このような意欲が社員の中に少しずつ芽生えてきているということは喜ばしいことです。今後もその意識がさらに具体的に高まっていくような環境を整えたいと思います。

ご安全に!
ご健康に!