大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

計画を立てることの意味、それを実行することの重要性

2021年05月24日

 ご安全に!

 最近よく考えることがあります。それは計画と実行ということです。どの会社でも、経営計画というものを作成していることでしょう。その作成に人材と時間をかけているに違いありません。

 当社も例外ではなく、経営計画書を作成しています。この計画書には、今までの実績をもとに、これからの経営の方向性が明確に語られています。どの会社もそうだと思いますが、大変な労作です。

 問題はこれを単なる計画に終わらせないことです。経営戦略は、理想的な抽象論で満足するのではなく、あくまでどれだけ実際に実現して行くかという道標(みちしるべ)の様なものです。道標がなければ、どこにも辿り着くことは出来ませんが、道標を眺めているだけでは何も実現はできません。

 したがって計画書には、具体的な目標設定が必要になります。この抽象的な道標と具体的な目標を意識しながら日々のお仕事をすることが会社の成長につながります。

 ここでもう一つ注意したいのは、具体的な目標設定が実は抽象論になっていないか、ということです。数字は、あくまで具体的なものであり、それを設定することに大きな意味がありますが、けっして希望的観測であってはならないということです。

 その数字の裏付けや根拠(エビデンス)、そしてその数字に辿り着くための具体的なステップ、そうしたものが論理的に構築されていなければ、数字ですらも単なる抽象論に終わります。

 では、経営計画などのプランを実行する上で大切なことはなんでしょうか? それは、現実を認識することだと私は思います。ここでいう現実には二つあります。一つは、こちらの会社の事情や実力という現実。もう一つは、お客様や市場のご要望。この二つの現実を認識して、その距離を縮めるための細かな手段を講じるのが実行というものだと思います。

 これは抽象的な理想をないがしろにすることではありません。例えば、最近注目されているものの一つにSDGsがあります。ここには、大きな理想が掲げられています。

 会社としても、個人的にも深くSDGsの理想に共感しますが、理念的で抽象的なテーマを議論するよりも、今現実的に自社がすでに行っていることをもう一度見直し、改めて実際に行動することが、SDGsの理想を実現することではないでしょうか。

 つまり今回お伝えしたいことはこのことです。理想を大事にしながらも、まず実行を!

ご安全に!
ご健康に!