大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

責任感と信頼感で「生活・人・国」を守る
大阪冶金の3つの挑戦

2022年05月02日

 ご安全に!

 企業には色々な目的がありますが、その中でも私が大切にしているのは「役に立つ」ということです。どのような分野で役に立つかは会社にとってそれぞれあるでしょう。また誰にとって役に立つかも大きな問題です。

 大阪冶金は、金属の熱処理加工の技術と金属粉末からの製品づくりで実績を重ねてきた会社です。その経験をもとに、当社の得意とする領域やお客様が求める「役に立つ」ことが明確に見えてきました。

 「役に立つ」とは、言い換えれば、その分野において安心して任せられる、つまり「守りとおす責任感と信頼感」があることだと私は考えます。そこで改めて当社が守るべき分野を3つの主要事業との関連で説明したいと思います。

 まず、金属の熱処理加工という事業があります。これは当社の根幹となる事業であり、この技術を使って、原子力発電や火力発電用の部品であるガスタービンのブレードなどの製作のお仕事をしています。こうしたインフラの仕事は、私たちの生活を守るためには欠かせない事業です。また「Hi-NiTo®︎」はサビに強く強度のあるステンレス鋼を実現します。私たちの暮らしに直結する食品関係や精密機器部品などに使用されています。

 次に、MIM(金属粉末射出成形)という技術を使った事業があります。これは製品の金型に金属粉末を流し込み、焼いて固める技術です。削ったり穴を開けたりする必要がなく、複雑な形状の「ものづくり」が可能です。自動車やスマートフォンの部品製作に使われる技術ですが、大きなところでは航空機のエンジンの開発にも使用されます。将来的には、国土を守るための航空機の部品製作という分野で期待されている技術です。

 最後は、金属3Dプリンターでの「ものづくり」です。この加工技術は新技術である金属3Dプリンターを適用したもので、最も期待されているのは医療分野です。すでに成功した事例としては、人工骨(椎間板・顎骨の代わりになる)の製造です。患者様一人ひとりの骨の形状に合わせた製造が可能です。これから先、人体のほとんど全ての骨を代替することが可能と考えています。まさに人を守る技術であり、分野だといえます。

 このように当社の技術と分野を検討してみますと、そこに「生活」を守る、「人」を守る、「国」を守るという3つの役割が見えてきます。技術は何かの役に立つべきだ、と私は常日頃考えています。「生活・人・国」を守るという明確な使命のもと、大阪冶金は「お役に立つ」ことの責任感と信頼感の重要性をさらに見直し、推進したいと考えています。


ご安全に!
ご健康に!