大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

考え込むより、実践することの大切さを見直したい

2022年12月24日

 ご安全に!

 何かを成し遂げるためには、私たちはよく考える必要があります。例えば、お仕事に関してもじっくり考えることで先の長い見通しを立てることができ、また想定されるリスクを回避することができます。

 しかし、想定外のリスクが起こった時にはどうすればいいのでしょう。また先の長い見通しも、どこまで変化に対応できるでしょうか。つまり、わからないことに対して、あまりに考え込んでしまうと、変化に柔軟な反応できなかったり、直面するリスクに対応ができないといった事態になりかねません。

 今の状況を考えると、私たちはどちらかと言えば、考え込んでしまい、行動が伴わないといった弊害に陥っているような気がします。

 こうした考えすぎて行動できないことを戒(いまし)めるために、私が心掛けている言葉があります。それは思而不学則殆(思いて学ばざれば則ちあやうし)という言葉です。もともとは論語の言葉ですが、日本人の精神に大きな影響を与えています。これを現代語で解釈すると、考えるだけで実践しなければ意味はない、ということだと私は思います。これはとても大事なことです。

 実はこの言葉の前に論語では、もう一つ言葉が記されています。それは学而不思則罔(学びて思わざれば則ちくらし)という言葉です。これは人から学ぶだけで自分で考えなければ身に付かない、という意味に私は解釈しています。

 これらの言葉で強調されているのは、主体的に考え、主体的に行動することの重要性ではないでしょうか。つまり主体性こそが何かを成し遂げるときには大事であることが説かれていると私は思います。こうした言葉を心に刻みつけておくことは、日々を生きる上での知恵といえるでしょう。

 これらはとても古い言葉ですが、こうした言葉に日本人の知恵が豊かに育まれていると感じます。今回は、少し難しい話になりましたが、人生やお仕事で何か問題に直面したときは、思而不学則殆(思いて学ばざれば則ち殆うし)を思い出すことで、ためらうことなくアクションを起こす大切さを見直し、困難な現状を乗り越えていただけたらと思います。


ご安全に!
ご健康に!