ご安全に!
本年2月11日に、大阪冶金興業の「創業80周年記念式典」が執り行われたことは、ブログでもご紹介しました。
そのブログの繰り返しになりますが、これまで大阪冶金とともに歩んでくださったお得意先や研究開発でご指導・ご助言いただいております大学の先生方、お取引先の皆様にあらためて感謝の念をお伝えしたいと思います。もちろん、社員の一人一人にも、「ありがとう」「ご苦労さま」の言葉を送りたいと思います。
そうした社員の方々の中でも、私には現在の大阪冶金興業の礎(いしずえ)を築いていただいた功労者を表彰したい、という思いが強くありました。
ところで、三木工場の門を入ったすぐの正面玄関に「照一隅即是国宝(いちぐうをてらすすなわちこれこくほう)」という碑が建立されています。
この碑の意味は「片隅で日々コツコツと精進する者は国宝にも等しい人材だ」というものであると私は解釈しています。そして、この言葉は、大阪冶金興業のお仕事に対する熱意そのものであると思います。
そうした思いを込めて、この言葉にちなみ、「照一隅賞」(しょういちぐうしょう)という功労者を讃(たた)える賞を設けることにしました。
今回の受賞者は、当社の戦後の発展に大きく寄与された、技術顧問のお二人です。
お一人は、先の大戦で、ゼロ式戦闘機(通称零戦)のエンジン開発に携わっておられました。戦後、縁あって当社にお越しいただき、当時の技術を活かして、窒化処理のお仕事をしていただきました。また、もうお一人は、ガスタービンの耐熱合金の開発という大阪冶金の根幹とも言える熱処理技術の発展に貢献していただきました。
こうした先達の、一隅を照らすような努力と成果が、今の大阪冶金の礎を築いてきたのだと言えるでしょう。この恩恵を忘れることなく、またこれから先、90年、100年と後に続く社員が、この「照一隅賞」を授与され、ますます活躍することを期待しています。
ご安全に!
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