ご安全に!
毎日暑い日が続きます。日本の夏は暑いのが当たり前ですが、その暑さの中にも、季節を楽しむ工夫を日本人はしてきたと思います。花火大会やかき氷、風鈴や蛍の観賞など、夏のイベントは私たちの生活に溶け込んでいます。その一つの代表例は夏祭りではないでしょうか?
大阪の三大祭りといえば、天神祭、住吉祭、そして生國魂祭(いくたままつり)です。とくに天神祭は日本三大祭の一つとして全国的に有名です。こうした馴染みのある祭りは、夏の風物詩として多くの人々に親しまれ、季節感を楽しませてくれます。
天神祭ほど知られてはいませんが、生國魂祭は歴史のある祭です。祭には陸渡御(りくとぎょ)という行事があります。天神祭に船渡御(ふなとぎょ)や花火大会が欠かせないように、生國魂祭では陸渡御が祭りの中心となる大きな催しです。豊臣秀吉の時代から続く伝統行事で、地域の安全と繁栄を祈願するものです。行事の日は、神輿や獅子舞や枕太鼓が行列を組み、生國魂神社から大阪城まで練り歩きます。
個人的な話をすれば、今年7月12日の陸渡御(りくとぎょ)の行進に、夫婦揃って馬車に乗ることができました。神聖な想いと感動で胸がいっぱいになりました。とても思い出深い一日となりました。
ところで、生國魂さん(親しみを込めてこう呼びます)には、生國魂祭以外にも、私は個人的な思い出があります。それはお宮参りの行事を生國魂神社で行った記憶です。こうした行事は、私の思い出の中に深く根を下ろしています。普段の生活の中でも、ふと思い出すことがありますし、自分の成長をどこかで見守っていただいているような安心感を得ることがあります。
実はこうした神社や祭りへの感情は、日本人の心の中で豊かに育まれた感性であり、情操の元になるものだと私は思います。
四季折々に日本には多くの行事があります。神事は中でも身も心も引き締まる特別な催しです。大袈裟なことではなく、年中行事の中に込められた、日本人の感性をこうした機会に改めて感じるのは、夏を味わう一興かと思います。
ご安全に!
ご健康に!