大阪冶金興業ブログOsakayakin's Blog

あらためて8月に思う、戦後という始まりの時代。

2024年08月29日

 ご安全に!

 毎年8月が来るたびに申し上げていることですが、8月は日本の終戦の月です。戦後はもはや遠い昔になったという人もいますが、日本人としてやはりこの8月を忘れる訳にはいきません。さまざまな思いを込めて私はこの8月を毎年振り返ります。

 しかし、ただ振り返るだけでは、時間はそこで停滞してしまいます。戦争は終わりましたが、戦後という新しい時代が始まったことも、日本人の原点として思い起こしてはどうかと私は考えています。

 そう申しますのも、やはりあの当時の復興から立ち上がった日本人のパワーは凄かったと思うからです。そのパワーには日本人の美徳が込められていたのではないでしょうか。つまり「豊かになるには、まじめに働く必要がある」ということです。これは日本人が決して忘れてはならない原則ではないでしょうか。

 当時を振り返ってみると、日本全土が焦土と化した、あの焼け野原から、高度経済成長を経て、新幹線の開通、東京オリンピックの開催、大阪万国博覧会の開催、と国際社会の一員として欧米諸国と肩を並べるまでに日本人はまじめに頑張ってきました。

 この「まじめさ」は日本人の原点であり、将来に渡っての希望であると私は信じています。

 最近は世界的な不況の影響もあって、日本の経済も混迷しているのは事実です。また産業構造の変化により、「まじめさ」よりも「効率」が優先される状況があります。そうした影響から、多くの日本人は今何と無く自信を喪失しているのではないでしょうか。

 確かに日本の現状を見れば、マイナスの要素が散見されます。しかし、私は悲観ばかりしているのは性格的に好きではありません。それに悲観だけでは、肝心なことを見落としてしまう気がするのです。肝心なこととはなんでしょうか。それはかつて日本経済が成長したのは、繰り返しますが、日本人がまじめに働いたからです。その原点に今こそ立ち返るべき時ではないでしょうか。

 当社は、金属の加工業から製造業へと技術の発展とともに変化してきました。現在は国際・国家プロジェクトなどの社会への貢献を仕事として行っています。これは「まじめに働く必要がある」と日々研究を重ね、努力してきた結果だと私は考えています。

 さまざまな反省点を促してくれる8月に、短絡的な成果主義ではなく、あらためて長期的・継続的な企業努力が実を結ぶ、ということを肝に銘じるために再度強調したいと思いました。


ご安全に!
ご健康に!